今の年齢なら、世界でもやっていけると実感

プレミアフットボールアカデミー参加生徒さん
小川 慎太朗君(14歳)
サッカー歴8年。 2015年8月「アーセナルサッカースクールUKキャンプ」に参加。
発展的なことよりも、基本的なことの確認に重点を置いてトレーニングを行いました。その点では、日本とあまり変わらないなという印象でした。

コーチは陽気で声も大きく、ジョークも炸裂していてとても面白かったです。ボールは、通常日本で使用しているものよりもだいぶ柔らかくて蹴りづらく、なかなか慣れませんでした。

他のチームメートの印象は“世界には技術的・体格ともに、いろいろな子がいるんだなぁ”というものでした。上手い子、同じくらいのレベルの子、技術力はあるけれど、フィジカルがまだまだでもったいないと感じる子など。
自分は全く敵わないとは思わず、今の年齢ならトータル的に全然遜色なく世界でもやっていけるのではないかと感じました。1対1のプレーの時なども相手が気さくに声をかけてくれて、良いプレーをすると「What’s your name?」と名前を聞いてくれました。自分としては良く出来ていたと実感しています。

英語の違いや自分が足りない分野に気が付いた

英語の授業は、自分のレベルに合ったクラスで、楽しく勉強することが出来ました。授業を受けてみて、自分には、単語力が必要だと痛感しました。表現の仕方というよりもとにかく単語量。また、会話には動詞と形容詞が重要なのだというのも感じました。 読むことには一定の達成感はありましたが、やはり聞くこと、話すことには慣れておらず凄く苦労しました。それには、絶対的な聞く・話すという経験値がないと克服できないのだと感じました。

また、イギリス英語の発音にも苦労しました。通常日本で少ない量でも耳にする“英語”は米国英語が多いのだと気付きました。単語にすれば同じでも、微妙な発音の違いがあり、これも慣れなのだと思いました。 今後は意識してキレイな発音や、賢くカッコいい英語の言い回しで流暢に会話できるようになりたいと思います。

国による文化、考え方の違いを感じた

ロンドンからの移動は、とてもドキドキしていたましたが時差ボケもあり、移動中はずっと寝ていました。学校に到着しての、第一声は「うわっ!広い!!大きい!!」でした。日本にもこういう環境があればいのに、というのが最初の印象でした。寮のベッドは、フカフカで気持ちが良かったです。学校は、整った設備で快適に生活できました。ただ、水圧だけではなく日本の軟水と違って硬いこともあってか、シャワーが痛かった記憶があります。髪はギシギシで肌も突っ張る感じがしました。日本の軟質が合っていると思いました。

日本人以外の生徒の独特の体臭と、衛生感覚の違いにも戸惑いました。洗濯をマメにするとか、きちんと体を洗うとか、お風呂に入るとか、そういうことを一部の生徒は特に重視せず、香水などで誤魔化そうとする子などもいて、びっくりしました。とにかく日本人の汗臭いというのとはまた違う臭いに鼻がもげるかと思ったくらいです。自分自身、そんなに潔癖な人間でもないし、むしろいい加減な方だと思っていましたが、日本人の清潔さはとても大切だと思いました。

他には、ピッチでも授業でも、国によって手の上げ方が違うことに気づきました。日本人は普通に5本の指を揃えて真っ直ぐ手を上げますが、人差し指を立てる国や胸のところまでしか手を上げない国と様々な文化の違いが挙手1つにも感じられました。手を挙げるという行動だけでもこんなに違いがあるなんて考えても見なかったので、なんだがとても新鮮な発見でした。「ノン」「ノー」の仕方も国のカラーが出ていました。

授業以外のアクティビティでは、番号を渡されてパン喰い競争などをやりました。自分は遅くて苦手だったけど、みんなでリラックスしながら騒げて楽しかったです。温水プールも素晴らしかったです。普段の水泳の授業は泳ぎが得意ではないので嫌いですが、遊べるプールは気持ちが良かったです

改めて日本の良さも実感

イギリス生活で一番困ったのは、とにかく食事が合わなかった!ということです。日本の「バイキング」の感覚でいたのが大間違いでした。本当に食べられるものがなく、どうやったらあんなに固くて臭い肉になるのか、どうやったら野菜はあんなに消毒薬の味になるのか、ソーセージはゴムのようだったし、とにかく好き嫌いとかいう問題ではなく普通に食べることが出来るものがなかったことがつらかったです。美味しくはなかったけれど、かろうじて食べられたのがパンとイモ。日本では成長期なこともあり、食事の面でそれなりに考えて摂取するようにしていたので、イギリスの人はどうやって生活しているのかと疑問に思いました。

もし、今後一人で長期留学することに今後なった時には、栄養バランスを考えて、自炊がある程度出来るようにならないと死活問題だということを知りました。普段の日本での食事がいかに美味しいものかありがたみを知りました。

環境を把握して順応することに必死だったのものあり、たった1週間でも日本の良いところが見えました。食事にしても、衛生面にしても、安全性にしても、利便性にしても、日本では当たり前のことが海外では当たり前ではないのだと、先進国イギリスでもこんなに違いを感じるものなのだと思いました。

モチベーションをあげて渡英

サッカーの大会と合宿で忙しい夏に、日本を飛び出す覚悟をして(親のススメだった・・・というかもう既に全て決められていたけれど)世界に触れることが出来たという実感があります。もちろん、たった数週間のイギリス滞在で世界を感じたというのは大袈裟なのかもしれませんが・・・。

家族で楽しく遊びに行っていた海外旅行とは全く違う渡航で、正直行く前は気が重く、英語なんて話せないよ、という緊張と恐怖心から行きたくないと言ってしまっていました。しかし、もう行くことは決まっていて、行くしかないので、最後は切り替えて前向きに受け止めるようにモチベーションを上げる様にしました。

渡航直前の大きな大会でベスト4まで勝ち上がり、サッカーに対しては自分なりの自信を持って挑めたタイミングだったことも勢いとなりました。後ろ向きな気持ちではなく、積極的にチャレンジする姿勢で訪れたことが、イギリスの印象を良いものとしてくれたかもしれません。アーセナル戦をあのエミレーツスタジアムで実際に観戦できたことが更に良い経験となりました。観客の熱い応援や芝生のコンディション、もちろん選手たちのプレーのすべてが興奮と感動の連続でした。本当に純粋に心から「このピッチでサッカーしてみたい!」と呟いていました。この経験は今後の自分のサッカースタイルに大きく影響するものだと思っています。

それでも、実際はイギリスに着いた時は、「あぁぁ、いよいよ、着いちゃったなぁ」というのが第一声でした。上手い子がたくさんいるかな、英語だけで通じるかなと不安だらけでした。しかし、帰国直前は新鮮な経験が沢山出来てとても楽しかったなと振り返っていました。気が付けばあっという間に帰国。もっと寮生活は厳しいものかと思いましたが、ゆとりある生活だったし、意図せずデジタルデトックスとなった携帯電話の無い生活も、それはそれで何とかなりました。

次は、長期で留学してみたい

今回の留学を通じて、イギリスという国の持つ雰囲気や街並みが気に入りました。毎日東京では猛暑の炎天下、土のグラウンドで走っていた環境から、涼しく過ごしやすい気候で天然芝ピッチで気持ちよく練習出来たのも良かったです。この国になら長期で留学にまた来たいなと思えました。ただし、食事についてはどうしても寮での印象があるので、残念です。生活するにあたっては毎日外食出来ないので自炊は必須だと思います。

様々な文化の違いを感じることができたことも、今回の大きな収穫になりました。沢山の初めて会う様々な国の子たちと仲良くなれたことも、自信に繋がりました。彼らにしても初めての日本人が自分だったので、日本代表として間違った日本の印象を持ってしまわないように、どこか意識をしながら接していました。自分の国を誤解のないように伝えることも難しいことなのだと少しですが感じる事がありました。

自分の英語はまだまだだけれど、当初思っていたよりはそれなりに通じた感覚もあり、それは今後の英語の勉強のモチベーションにも繋がっていくと思います。もっと、話せるようになってイギリスやその他色々な国の人たちとコミュニケーションを取れるようになったら、面白いだろうなと思います。 イギリスの良さも感じる中で、日本の良さも明確に感じました。重複しますが、日本がどれだけ平和で素晴らしい国なのかも客観的に感じました。こんなに無防備に生活できる安全性、衛生的で、24時間コンビニがあるような利便性、すべて日本が誇れるところだと思いました。ただ、それが世界のスタンダードではないのだ、ということを知っているということが重要なのだということにも気付くことが出来ました。

お母様よりご感想を頂戴いたしました

かわいい子には旅をさせよ。の言葉通り、今回の経験は本当にかけがえのない貴重なものとなりました。空港で久しぶりに会った時、いい顔になったなと感じました。親の期待するような、帰国してすぐに積極的に英語の勉強を始めたり、洋楽に目覚めたり、英語の副音声でニュースを見たり、そんな顕著な分かり易い親の理想とする変化は残念ながら全く見られませんが(笑)、確実に彼の中でこの経験が自信となっているのを感じます。

我々大人が思っているよりも14歳の彼にしてみたら初めて一人で留学をするということは大きなチャレンジ・冒険で、逆に小学校低学年の子が感じる不安より、具体的に受け止め思考できる分、色々な葛藤もあったようです。

逃げ出したい気持ちにもなったと言っていました。ピンチはチャンス。結果的には、高いハードルを自分なりに超えられた、という達成感が得られたと思います。子どものコメントにも書きましたが、自分が日本代表なんだ!という意識で生活をしていたと言っていました。様々な国の子と接し、文化の違いを些細なことからも感じる中で、自分も間違った日本を印象付けてはいけないと考えたようで今までにはなかった責任感が芽生えたように思います。そういった中で、自国の良さ、当たり前の生活のありがたみを感じて帰国してきました。

月並み言葉かもしれませんが、日本に居ては感じることのできない世界の「ライブ」がそこにはあって、現地でしか感じることのでない「リアル」があって、どんなにネットや映像で世界を知れたつもりでも、 その場で感じたこ、見て来たモノには敵わないのだと思いました。これからの彼の人生の中で、確実に世界への大きな一歩となったと思います。英語ももっと綺麗な発音で賢い英語でカッコいい会話ができるようになりたいと感じたそうです。

次はもっと3か月とか1年という長い期間、腰を据えて真剣に留学してみたいと言っています。また英語だけではなく、サッカーというきかっけがあったことも良かったと思います。日本にはない広大な恵まれた天然芝のグラウンドで世界共通語である“サッカーボール”を通じて、得られた経験がもたらす未来への効果は、未知数です。これからが楽しみです。お世話になった皆様、本当に有難うございました。